広告枠

足音

これは私が中学校2年の時、家族で大阪に旅行に行った時の話です。

大阪の観光地を周り、その日泊まるホテルに行きました。 とてもキレイで、雰囲気の良いホテルでした。

私は姉と2人で1つの部屋に泊まることになりました。

食事も済ませ、部屋で姉と遊んでいたら夜の2時近くになっていました。
明日も朝が早いとゆう事で、寝ることにしました。 それぞれベッドに横になりました。

しばらくすると、

タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッドン!!
タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッドン!!

と、部屋のドアの向こうの廊下を、子供の走り回ってはドアにぶつかるような音が聞こえてきました。

タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッドン!!

なかなか鳴り止まず、私は姉に、
『ねぇ、うるさくない?』
と言いました。
しかし姉は、

『はぁ? 何が?』

……姉にはこの子供の走り回る音が聞こえてなかったのです。

私は昔から霊感が強く、たびたび心霊現象にあうことがありました。

……まさか、霊?

確かによく考えてみると、今は夜中の2時だし、子供が廊下を走り回ってるハズがない。

タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタッドン!!
走り回ってはドアにぶつかるような音。
私は怖くなり、布団を頭からかぶり耳をふさぎました。 しかし、耳をふさいだにも関わらず、音は聞こえなくなりません。

私は勇気を振り絞ってドアを開けてみることにしました。 何かの勘違いかもしれない。
ドアノブをゆっくり回し、そっとドアを開けてみました。
するとそこには、薄暗い廊下にへそのあたりからの上半身がない子供(5歳ぐらい?)が立っていました。

急いでドアを閉め、布団をかぶり、MDウォークマンの音量を最大にして流しました。

それでも聞こえてくる足音。

その日は結局、恐怖のあまりに明け方まで寝れませんでした。

次の日、隣の部屋で寝ていた両親に聞いてみましたが、静かな夜だったそうです。

あの上半身がない子供はなんだったんだろう。
あれから夜、自分の部屋を出るときドアを開けるのが怖くなりました。

ちなみに、そのホテルは某巨大テーマパークの近くです。

0 件のコメント:

コメントを投稿

広告枠